── 社会保険について──

2.社会保険の種類:厚生年金とは

厚生年金は厚生年金保険法に基づき、主に日本の民間企業の労働者が加入する公的年金制度のことで、社会保険の一種です。
労働者及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とし、労働者の老齢・障害・死亡に対し、老齢年金・障害年金・遺族年金が支給されます。

①老齢厚生年金
厚生年金の被保険者期間があり、老齢基礎年金を受けるために必要な資格期間を満たすと、65歳になった際に老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金が支給されます。

②障害厚生年金
厚生年金に加入している間に初診日のある病気やケガで障害基礎年金の1級または2級に該当する障害の状態になったときは、障害基礎年金に上乗せして障害厚生年金が支給されます。
また、障害の状態が2級に該当しない軽い程度の障害のときは3級の障害厚生年金が支給されます。
なお、初診日から5年以内に病気やケガが治り、障害厚生年金を受けるよりも軽い障害が残ったときには障害手当金(一時金)が支給されます。

③遺族厚生年金
厚生年金に加入中の方が亡くなった時(加入中の傷病がもとで初診日から5年以内に亡くなった時)、亡くなった方によって生計を維持されていた遺族(①配偶者または子、②父母、③孫、④祖父母の中で優先順位の高い方)に遺族厚生年金が支給されます。

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