「会計」とは飛行機の計測器のようなものなのです

飛行機のコックピットをご覧になったことはありますか?
機長や副操縦士の目の前には、さまざまな計測器が並んでいます。
高度やスピード、傾き、気温、レーダーやその他無線機など、まだまだあるかと思います。

ただ、飛行機とはいっても小型飛行機だともう少しシンプルになりますし、
そもそも飛行機ではなく自動車だとメーターも数個ある程度です。
自転車であれば何もありません。

実際に目で見えるものを動かす場合には、動きが複雑になればなるほど、
こういった計測器がより多く精度も高いものが必要だというのはイメージつきやすいのですが、
これが会社運営となると何故か個人の感覚でやれるような錯覚に陥ってしまうのが不思議なところです。

会社を運営していくとなると、サラリーマンの時のように、
給料があってそれを使っていくだけという単純なものではなくなります。
個人時代に比べて比較にならないほどの多額の売上を計上して、
それに対する仕入原価を差し引いて、その他経費も計上し利益を算出するのですが、
売上・経費計上と入出金のタイミングが大きく異なり、
会社の資金繰りは常に複雑な動きをするのが一般的です。

家計簿をつけた人はお分かりかと思いますが、
そうすることによって資金的な動きがクリアになった経験をされた方も多いかと思います。
同じことを会社としての家計簿である会計帳簿に記帳していくことで、
継続的・安定的に会社を発展させていくことが可能となります。

もちろん、飛行機に計測器が十分設置されていたからと言って、
それだけでは飛ぶことができません。勘の良い方ならお分かりかと思いますが、
フライトプランが必要になってきます。
会社におけるフライトプランが、いわゆる「事業計画書」なのです。

この事業計画書と会計は密接な関係がありますので、
起業のコトねっとでは会計の専門家が運営しているページとして、
この点についてもしっかりと解説を行っていこうと思います。